車上生活で本を書く 青井硝子のケイトライフ

軽トラック上に家をDIYして車上生活する方法や、住所不定のままお金を稼ぐ方法、小説家になる方法などを記録していきます。普段は川原でBライフ的田舎暮らしをしたり、都会の駐車場にモバイルハウスで生活してます。ノマド生活や肩肘張らない起業に興味ある方はぜひ。

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R・A・ラファティ 宇宙舟歌


宇宙舟歌 (未来の文学)宇宙舟歌 (未来の文学)
(2005/10)
R.A. ラファティ

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 SFかと思ったら違った。すごいなこれ。

 友人から「お前の文章や構成はラファティに似ている」って言われ、どんなものだろうと図書館で一冊読んでみた。丁度図書館の近くの駐車場で暮らしている時だったので都合が良かったというのもある。

 内容はざっくりと、宇宙船の船長が大戦後に家に帰る道すがら、様々な惑星に寄り道をしていくという物語だ。舌を引っこ抜かれて何の説明もなく新しい舌を生やしましたと一行ですまされたり、静電気パワーでものごっつい石板が浮いたり、音楽の最後の一音を聞くためだけに山みたいな生物をぶっ殺したりとぶっちゃけトンデモな一冊だった。

 それでも、というかそれだからこそなのか、人物の感情がよく練られていて、「あああるある! こういうときってこう思うよな!」と不覚にも共感させられたりする。船長はおおざっぱで英雄気質なので、「こういうこともあるって! だって宇宙だぜ!?」でごり押しされる。でも不快じゃない。

 つまり、物語の創作において重要なのは登場人物の心の動きの方であり、多少マクロがいびつだろうがトンデモ展開が起ころうがそれについて何の説明もなかろうが、心情さえしっかり深く汲んでいればおーるおっけー! と勉強させてもらった。

 逆に言うと、心情に嘘や適当や矛盾が混じると、どんな素晴らしい世界が緻密且つ壮大に構築されていようとダメ! 帰れ! って言われるんだろうなと。


 けどその結論とは全く逆の意見を叩きつけるのが、奇しくも同じSFカテゴリの「星を継ぐもの」だよなー。

星を継ぐもの (創元SF文庫)星を継ぐもの (創元SF文庫)
(1980/05/23)
ジェイムズ・P・ホーガン

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 SF作品で最も感動した一作がこれ。上記とは逆に、マクロと理論をがっつりがっつり緻密に緻密に詰めていって詰めていって、最後に大ばらし! これを提示された時の高揚感ときたら!! ほんっと、部屋の中を何周しても足りなかったからクソ寒い中を川原に出かけてジョギングしに行ったっつの! それでも頭が冷えなかった。

 心情描写的なミクロはほっとんど印象に残っていないなぁ。頭の固い生物学者がデレるときくらいかなぁ。


 この二つ、どっちがどうというわけでもなく、自分の求める方向性としてどちらを選んでいけばいいのかすごく悩む。書いている途中で設定が心情とカチ合うときの優先順位決め。難しい問題だけど今一つ置いておくことにする。書いているうちに分かるだろう。


 両方ともおすすめ! ……できないよな。どちらからも助走つけて殴られるオチしか見えない。







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