SuMiKa主催の虎ノ門小屋展示場4

Go-sui 癒さない寝床
その名に反して、寝るのに最適な空間だった。
屋根は銅葺きになっており、経年で緑青が浮き出て青く染まるらしい。

壁紙は和紙。それに赤土を練ったものを刷毛で塗っている。
これは参考になる。将来どこかの部屋でマネしよう。
こういうの子供に作らせてもいいよね。

古い建築を壊した際に出た廃材を流用しているとのことで、梁がとても渋い。

床はへりのない琉球畳を隙間なく詰めており、藤の枕と相まってとても落ち着く。

コンセントも配備。
苦笑したのが、寝っ転がっている間中ずーっとオールバックの髪テカらせた若い兄ちゃん営業さんがそばについて説明してくれていたことだ。
この家のコンセプトとオールバック営業ってのがすっごく不釣り合いで面白かった。
土壁なんですか? と聞くと、いや躯体はハリボテなんですよ、と返ってきた。
ここで紹介する点は、建築様式とかよりもその内装外装の工夫なんだろうな、と感じた。
赤土和紙の壁紙に、胴葺きの屋根。琉球畳と広く取った縁側。
ところで、秋だったからよかったけど胴葺きの屋根って熱こもらないのかな。
アルミに比べて反射しないし、金属だから輻射熱も出さず、ガンガン熱溜めるんじゃないかな。
修羅の国から来た友人は、「思想が古い。古民家の梁は自慢以外に何がしたいの。安らぐだけならブラックニス塗れ。オールバックはここを本当に住処にできるんか。タンスは台所は洗濯機は」とかなり手厳しい。
たしかに、これを大きくしたとして、気候の変化を外気に任せることになる。そうすると沖縄か瀬戸内海以外では住みづらいんじゃなかろうか、と考えてしまった。
これもまた、単なる趣味の小屋ということだろうか。うーん。

