車上生活で本を書く 青井硝子のケイトライフ

軽トラック上に家をDIYして車上生活する方法や、住所不定のままお金を稼ぐ方法、小説家になる方法などを記録していきます。普段は川原でBライフ的田舎暮らしをしたり、都会の駐車場にモバイルハウスで生活してます。ノマド生活や肩肘張らない起業に興味ある方はぜひ。

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車が砂浜にハマった。

△▼△▼△▼△▼

前回のあらすじ:

ハマった。

△▼△▼△▼△▼



暑くもないのに滝汗が出る。喉がひりつく。
状況打開の方法が思いつかない。にっちもさっちもいかない。
どうしようどうしようどうしよう。

焦れば焦るほどタイヤは空転し、砂を掘って埋まる。
もうどうしようもないかに見えた。
JAF案件。誰もがそう思った。一人しかいないけれども。

その時、奇貨がきらめいた。


IMG_4264.jpg

重い荷物を全部下ろす。
船が沈没しそうになったときによくやるあれだ。
ここは陸地なので後から回収に行けばいい。
ギアを一速にして、アクセルべた踏み!!


IMG_4268.jpg

……何とか抜け出せました。
泣くかと思いました。
もう二度と砂浜には立ち入りません。

茨の棘にサンダルの裏を貫通されながら、せっせこせっせこ荷物を運び入れている最中にそう誓いました。


ただ、アスファルトの上ならば景色はいいです。
ご覧の通り、とてもいい。
温泉あり、水場あり、火OK、薪場少量ながら流木があり、そしてWFIあり。
けっこうな好条件が揃ってしまった。

住むしかないやろ。


IMG_4262.jpg

ただ一点怖いのが、脱出しているさなかに目に付いたこの三つユビのケモノの足跡。
三つユビて。どこぞの異世界じゃないんだから。
左下に付けた自分のフットプリントと比べても、その差は歴然。
夜中寝てる時に襲われたらひとたまりもなさそう系の体躯を想像してしまうじゃないか。

百歩譲ってケモ系工口同人のような展開だったとしても私にケモ萌えはあるけれどもリアルだと臭そうなのでご遠慮。
ごほん。


IMG_4263.jpg

窓全開にして布団とか叩きつつホコリを風で追いだしていたら、気のいいおっちゃんに話しかけられた。

「さっきは難儀やったね」

見とったんなら助けてやおっちゃん!

「そうですね、もう二度と浜には立ち入りませんです」
「タイヤが細すぎたんや。次はふっといタイヤで試してみ」
「ええ、ありがとうございます」

方々で追いだされまくって砂浜しか住めなくなったら考えます、とは言えなかった。
とにかく主観で判断するほど最悪な事態じゃなかったっぽい。
どうしようもなくなっていたとしても、最後の最後でおっちゃんが助けてくれただろう。
助け合いの精神素晴らしい。

とりあえず今日はくったくたになったので、強風の中で床について寝た。
布団に潮のべたべた感が移っていたが、ふかふかにはなっていた。
気持ちいい。おやすみなさい。ぐぅ。



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