車上生活で本を書く 青井硝子のケイトライフ

軽トラック上に家をDIYして車上生活する方法や、住所不定のままお金を稼ぐ方法、小説家になる方法などを記録していきます。普段は川原でBライフ的田舎暮らしをしたり、都会の駐車場にモバイルハウスで生活してます。ノマド生活や肩肘張らない起業に興味ある方はぜひ。

2014年06月の記事

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放浪しながらタダで体を洗う方法

煙遊びの翌日。
頭はスッキリ爽快で、とても気持ちがいい。
なぜか肺と関節が痛いことを除けば最高だ。

しかし、とても汗をかいてしまって体を洗いたい。
濡れタオルで拭くのにも限界というものがある。

というわけで、水場を探してみた。

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水は上から下へと落ちるので、もしかしたらダムの下の方にあるかもしれない。
今から思えば奇妙な発想だが、その予感は的中したのだ。

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「この先は危険ではあるが、別に通行は禁止していないよ」という、いったい何を言いたいのかよくわからないおせっかいな看板を通り過ぎる。

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本格的山道。シソが生えている。
しかし交雑してしまった後なのか、9割9分のシソには香りが全くなかった。
ただ一株だけとても芳しい香りを放つ赤シソがあったが、もったいないので取らなかった。
シソジュースを作れる量でもないしね。

そしてどんどんと分け入っていくと……


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あった!
本当にあったよ!

えらく立派な滝で歓喜。体を洗うに申し分ない水量。
さっそく体に浴びる。うひょー!



IMG_4132.jpg

底には滝壺が形成されており、周囲に人は誰もいない。

すぐさますっぽんぽんになって衣服を滝に叩っ込む。


IMG_4133.jpg





すると、水流に流されるでもなくグルグルと天然ランドリーのごとき様相を呈し、
衣服もわたしも木陰の冷ややかな風と共にたっぷり綺麗にしてくれた。
非常に気持ちがいい。久しぶりに体がすっきりした。
長旅で疲れていたのもあり、水浴びした後は軽トラハウスの中でぐっすりと気持ちよく二度寝してしまった。











なお、後からよくよく地形を調べてみると、この滝、

……し尿処理施設の排水だった。


orz

自分はうんこ処理水を頭からかぶって喜んでいたのだ。死にたい。ブログランキング・にほんブログ村へ

「煙遊び」と「煙薬(けむりぐすり)」について

IMG_4138.jpg

……クサノオウだ。

クサノオウを、見つけてしまった。


e-yakusou.comさんリンクより以下抜粋

“クサノオウは、夏から秋にかけて全草を刈りとり、天日で乾燥させます。
これを生薬(しょうやく)で、白屈菜(はっくつさい)といいますが、非常に毒性が強く、民間での内服は絶対にしてはいけません。
有毒部分は、茎葉(けいよう)から出る橙黄色の汁液で、ケリドリン、プロトピン、ケレリトリンなどのアルカロイドで、乳液の白色は、ケレリトン塩です。
これは、酩酊状態、嘔吐、昏睡、呼吸麻痺を引き起こします”


とのこと。
なお、花言葉は「思い出」


草食系男子を自負するからには、この草も何とかして有効利用してやらねばならないと思い立ったわけです。
ただし、毒がある。くっそまずい。そのままではカケラも食べられない。

ではどうするか。
全草食系男子に突きつけられた難題。
草を生かせずして人を生かせるか。
You know. Herb is a plaaant.

……。
私は私なりに一晩じゅう考えた末、「ある種の漢方として」なら有効活用できるのではないか、という結論に至りました。


ある種の漢方として。

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まず車内の助手席で乾燥させます。
乾燥させすぎると有効成分まで紫外線で分解されてしまうのですが、
薬研や乳鉢なんて持ってきているわけがないので
手で揉んで砕けるくらいまでパリパリに乾かしてしまいます。

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ジップロックに入れて、採取した日付を書き入れ、上からカシュカシュと揉んで砕きます。
無事に「煙薬(けむりぐすり)」になれますように、という願いを込めて。


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次に小さなろうとにアルミ箔を張って、つまようじなどで細かい穴をあけます。


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百均で購入したビンに写真のような感じで改良を施します。


これが「煙薬(けむりぐすり)」を吸う装置です。


見るからにヤバい香りがプンプンしてきますが、あくまで合法です。脱法ですらない。
だって雑草ですし。
「ある種の漢方」ですし。

ではでは細かいツッコミや説明はあとにして、実際に吸ってみましょう。




モグサのようにろうと上へと据えた乾燥クサノオウ、漢方名「白屈菜」に、ライターで火をつける。
ちりちりという音と共に、黒と赤が緑色へ向けて数滴垂れた。
この瞬間がいつも緊張する。
タイミング良く吸い口を吸うと、その暗い赤はまるで生きているかのように緑を焼き始めた。

ぷかぷか、ちりちり。ぼこぼこ。
ぷかぷか、ちりちり。ぼこぼこ。

火がろうとの奥まで回ると、礼を言うように一筋の煙が目の前をくゆる。
安定した証拠だ。
焦らないようにゆっくりと、アルミ箔のハネを上からそっと被せる。指先がじんわりと熱い。

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スゥ~……。
ゴボゴボゴボ……。

スゥ~……。
ゴボゴボゴボ……。


ビンの中に白い煙が充満し、それが順調に肺へと送られる。
一旦息を止め、吐き出す。
びっくりするほど白い吐息が口から滑り落ちる。
それはずいぶん昔の、ヘビースモーカーだった頃の父を思い起こさせた。

二階の書斎で何やら書き物をしている父の後ろ姿。
筆が止まると、お決まりのセブンスターをくわえてあぐらを組む。
たっぷり根元まで吸うときもあったし、すぐに消してまた書き始めることもあった。
私は、そんな父の後ろ姿が大好きだった。


花言葉:思い出 は伊達じゃないなぁとしばし感傷に浸りながら、すぱすぱぼこぼこ。
吸い口に黄色くて苦い蜜が溜まるころ、一皿目は全て灰になった。


……まあこんなものか。
ちょっと苦いタバコ。
それ以上でも以下でもないかな。
今日の煙遊びおしまい。
残念ながらこの子は煙薬(けむりぐすり)にはなれなかったようだ。
バジルのように翌日快便になる、とかの遅効があるだろうか? うーん。

そうつらつらと失望しつつアルミを取っ払って灰を捨て、ビンを公園の蛇口で洗って干していたその時。



世界が完全になった。



この感覚はうまく言葉に表せないのだが、とにかく不完全だった世界が今まさに完全になりつつあり、光は手裏剣型に滲み、脳みそはフル回転し、背筋に心地よい怖気のようなものが走り、世界は完全になり、近視なのにメガネなしで遠くの山の端まですっきり見えた。
やがて首の裏から発した地震は背中全体を駆け巡り、射精感にも似たびくつきは6回を数え、数えるごとにそれはいや増し、世界は完全になり、あごはがくつき、目は見開かれた。

幻覚などはなかったが、酩酊感ともまた違った。
酒の酔いを抑制という一単語で片づけられないように、その感覚を覚醒と名付けるのにも抵抗がある。
とにかく世界は完全になったのだ。

音楽がクリアに聞こえる。
感動の波が押し寄せる。
粟立つ皮膚がぞわぞわする。


……。
そうして三十分。
やがてその感覚も薄れ、いつもの昼日中が戻ってきた。
これはえらいものを見つけた、煙薬一号がバジルだとするとこれは煙薬第二号だ、やはり煙遊びは面白い、などと思いながら軽トラハウスの中で眠る。



……油断した。
先ほどの感覚だけでは終わらなかった。

夢を見たのだ。

しかも明晰夢というやつか知らないが、明確に夢を夢だと意識することができるやつだ。
さらに何の幸運かその夢の中で裸の巨乳のおねいさんが隣に。


だけれども、なぜかそのおねいさんのことを「母だ」と直感で思ってしまった。
思ってしまったが最後、性的な行為は一切せず、ただただ隣に座って肩を寄せ、甘えていた。

その甘い夢の中で、そういえば昔から母に甘えたことは少なかったな、と思い出す。
甘えれば受け入れてくれたのだろうが、なにがどうして甘えることを許さないような、壁、があった。
私はその壁ごしに、母と手を繋いでいたのだろうか。
壁ごしに、会話していたのだろうか。


わからない。
山から下りたら久しぶりに顔を見せに行こう。


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